ピューターシートについて
Web上の多くの場所で弊社の文章が引用されております。
一部、誤解を招く表現をしておりましたので文章を一部訂正致しました。
(業者様の場合、ご一報いただけると助かります)
「不純物成分が充分低く抑えられている」の意味について。
一般的に忌み嫌われる”鉛”自体が不純物の様に捉えられている様に見受けられますが、
分析結果からもハッキリしている様、鉛自体が構成成分として含まれております。
当然、原料地金として「純鉛」が使用されています。
この純鉛地金に含まれる不純物「例えばカドミウム等が低く抑えられている」ということで、
「品質の良い鉛地金・錫地金・アンチモン地金・銅地金が使用されてる模様」という意味です。
鉛シート表面の錫メッキについて。
メッキ厚が不明ですので、断言は致しませんが基本的に柔らかい金属ですので、
額に入れて飾るなどは問題ありませんが携帯電話等、繰り返し触る場合は注意が必要と思われます。
参 考:
通常、電気接触面等で錫メッキをする場合は5ミクロン(0.005mm)弱です。
投稿者 e-material : 18:00
鉛の硬度UPについて
メタルジグを製作される方から多い質問です。
質問:「鉛の硬度を上げるにはスズと合金化するのが良いのは本当か?」
鉛にスズを添加したものは単なるハンダです。
若干硬さは増しますが、微々たるもので鉛に対して、
割高なスズを合金化するのは費用対効果からもお勧めできません。
通常、鉛・スズなどを硬くする場合はアンチモンを数パーセント添加します。
用途にも依りますが、明らかに硬くなり強度・機械加工性も全く異なる材質かと言うほどです。
当店で販売中のアンチモンは高純度品のため、かなり割高な製品です。
また、アンチモン自体の融点も630℃と比較的高めで、
溶け込みにくい性質なので通常は硬鉛をお勧めしております。
お手持ちの純鉛を使いたい場合、アンチモン10%含有の硬鉛をご購入いただき、
純鉛と一緒に溶解し、任意のアンチモン含有率の硬鉛とすることが可能です。
また、同様にスズに添加して硬度を上げることも可能です。
減摩合金・ホワイトメタル・ピューター合金は全てアンチモンを配合し硬くしてあります。
投稿者 e-material : 18:30
減摩合金の新製品
ご好評いただいております減摩合金丸チップ。
今回、高品位ピューター合金に続き、
減摩合金丸チップも原料に高純度地金を使用し、
「高品位減摩合金2種チップ」として販売を開始致しました。
従来の減摩合金2種チップより黄色味が若干薄いですが、
従来品の地金よりも明らかに美しい質感・光沢をしております。
商品ページには、販売中のロットの分析値を公表しております(分析表サービスは無し)。
※ホワイトメタル・減摩合金地金(2kg塊)については従来通りの製品ですのでご注意ください。
投稿者 e-material : 18:00
溶融亜鉛メッキについて
溶融亜鉛メッキの方法について。
ご質問を多くいただいておりますので、
ご参考になるサイトを以下にご紹介させていただきます。
(社)日本溶融亜鉛メッキ協会
http://www.aen-mekki.or.jp/mekki/mekki_02.html
※コピーandペーストでブラウザにURLを貼り付けてください。
大まかな方法としては、
鋼材表面に付着している酸化皮膜を塩酸などの強酸を使い除去。
これを塩化アンモニウム飽和水溶液に浸漬、乾燥させます。
次に溶融亜鉛の中に一定時間浸しゆっくりと引き上げ、水に漬け冷却する。
産業的には塩化亜鉛と塩化アンモニウムの混合溶液を使用しますが、
塩化アンモニウムのみでもフラックスとしての作用は十分にあります。
※塩化亜鉛については医薬用外劇物に指定されています。
酸化皮膜除去についてはグラインダーなどで物理的に除去することも可能です。
産業的には一般に塩酸が使用されますが、有害なガスが出ます。
※塩化亜鉛・濃塩酸共に、使途を明示することにより個人でも購入可能です。
500度近い溶融亜鉛に水分を含む可能性のある物体を入れる作業です。
非常に危険ですので、ご興味のある方はご自身の責任に於いてお試し下さい。
鉄類においてはかなりの錆止め効果がある処理です。
投稿者 e-material : 16:00
ピューターシートについて
お客様より多くのお問い合わせを頂きました、
メタルエンボッシング用のピューターシートについて。
弊社ではシート材の成分を把握しておりませんでしたので、
国内小売りの某店より取り寄せましたピューター合金シートを
溶解し蛍光X線分析にかけましたところ以下のような分析結果となりました。
スズ:7.280% アンチモン:1.6100% ビスマス:0.0135% カドミウム:0.0000%
銅:0.0058% インジウム:0.0012% 銀:0.0018% アルミ:0.0016%
ヒ素:0.0000% 鉄:0.0020% 亜鉛0.0000% 鉛:91.084%
分析結果から、鉛を90%以上含む合金と判明。
シート表面については錫ベースの色調を呈していることから、
鉛・アンチモン合金(硬鉛)シートを製造し、最後に錫メッキをかけたものと想定。
板厚とメッキの厚さの差から、分析結果の錫はほぼ全て表面に存在、
板本体が鉛とアンチモンで構成されていると思われます。
カドミウム等の不純物は充分に低く抑えられておりますので、
合金製造に使用した原料地金(鉛地金を含む)そのものは高品質なものと思われます。
輸入品がかなり高価なため国産化のリクエストを多く頂きます。
上記の様に輸入品は鉛に錫メッキをしたものと思われますので、
スズを主成分にした本物のピューターシートを作った場合、
加工した場合の感触が違ったものとなります。
当社にて国産品を作る場合ですと
スズにアンチモンと銅を1〜2%配合となりますが、
板厚が0.2mmですので輸入品に比べ安価となるかは微妙です。
柔らかく薄い板なので圧延加工が難しいため高コストとなります。
→製品価格のほとんどは圧延加工費を占めます。
上記結果から米国のエンボッシング材料販売店を検索した結果、
商品名称が”TIN COATED PEWTER(錫メッキ ピューター)”と
ハッキリと明記され、商品説明にも”鉛を含む”とありました。
参考URL:http://www.mercartusa.com/_product_121168/PEWTER_9X12_in
鉛を含まないシートを国産化したいと考えておりますが、
価格の面において更に安価と出来るかは生産ロットによります。
※当然ながら大量に製造することにより安価となります。
当初は少量ずつ製造し、使用感などのご感想を頂きながら、
有害金属を含まない製品として完成させていきたいと考えております。
投稿者 e-material : 15:00