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用 語 解 説 参 考
 パーライト  フェライト(後出)とFe3C(セメンタイト)から成る層状組織。
 炭素鋼をオーステナイトから徐冷することにより現れる。
 バフ研磨  皮や毛、樹脂などの柔軟材を回転させながら加工物の表面に
 押しつける研磨方法。表面を微量除去したい時に用いる。
 加工液をかけながら行う湿式となにもかけない乾式がある。
 ールねじの場合は乾式が用いられている。
 バレル研磨  容器の中に研磨石、水などとともにワークを入れ、ワークと研磨石との間に
 相対的運動を与えてワークの表面の磨きやバリ取りをする方法。
 ハンダ  すずと鉛を主成分とする合金。すずは被接合金属に拡散して接合の作用をし、
 鉛は溶融温度を下げると同時にハンダの強度を高める働きをする。
 ハンダはろう材の一種で、融点が450℃以下のろう材をいう。
 JISではすずの質量%でハンダを15段階に区分している。
 ヒートパイプ  密閉管内を減圧、内部に水、ナトリウム、カリウム、フロンなどに熱媒体を封入
 したもの。管壁には網細現象を持つウイック(溝や金網など)を設けている。
 熱媒体はヒートパイプの一端(蒸発部)で熱を吸収し他方の端(凝縮部)で熱を
 放散する。熱媒体は蒸発部で潜熱を奪って気化し、凝縮部で潜熱を捨てて液化
 する。液化した熱媒体はウイックを網細現象で通り、蒸発部に戻る。伝熱量は
 熱媒体の流量と潜熱だけで決まり距離には関係しない。ヒートパイプは小さな
 温度差でも大量の熱を伝えることができる。見掛けの熱伝導率が銅の100倍に
 達するヒートパイプもある。排熱回収や電子部品の冷却などに応用されている。
 引抜き成形  ERP(繊維強化プラスチック)の成形手法のうち、樹脂を含浸させた強化繊維の
 束を鋼製のダイから引き抜き、所定の断面形状を得る成形法。
 同一断面、1方向に強度の大きい成形品が得られる。
 釣りざお、ゴルフクラブのシャフトなどの成形に用いられている。


 金属材料で引抜きといった場合、押し出し成形された棒材を冷間加工で
 引抜きダイス(仕上げダイス)を通して、高精度に仕上げたものをいう。
 非晶性プラスチック  PC(ポリカーボネート)のように分子鎖の中に大きな体積を占める原子団が入って
 いたり、PS(ポリスチレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)のように側鎖に大きな原子団が
 あると規則性が崩れて非晶性となる。
 非晶性プラスチックは、結晶性プラスチックに見られるような結晶部分が非晶性に
 変わる問題がないので、寸法制度に優れる点が大きなメリットになっている。
 このため、精密機器や高密度実装対応の電子部品に好んで使われる。
 また、透明に設計することも出来るので、光ディスクの基板やレンズに使われる。
 非調質鋼  熱処理を施さずに良好な機械的性質が保証されている鋼材の呼称。
 機械構造用炭素鋼と合金鋼は、850℃前後のオーステナイト相域まで加熱されて
 急冷されてマルテンサイト相にする焼き入れ熱処理が施され、550〜650℃で
 焼き戻し熱処理で機械的性質を調整して用いられてきた。
 この焼き入れ・焼き戻し熱処理による鋼の機械的性質を調整することを、
 調質熱処理と呼んでいる。
 熱処理はエネルギーコストが高く、炉などの設備投資額も小さくないので
 生産工程での省エネルギー化が熱心に図られている。一般に熱間鍛造によって
 部品形状に成形された鋼製部品は、一度冷却された後に、850℃前後に加熱され
 焼き入れされて、焼き戻しされる。オーステナイト相域までの再加熱と焼き戻しの
 加熱を省略できればエネルギーコストは大幅に削除できるうえに、生産時間が
 短縮される利点も大きい。最近は合金鋼の調質材並みの強靭性を持つ準非調質鋼
 も開発されている。
 焼き入れを施すので、焼き戻し熱処理を省略する“準”非調質鋼である。
 フェライト磁石  ごく一般的な磁石の名称。
 MO・6Fe2O3〔M=Ba(バリウム)またはSr(ストロンチウム)、O=酸素、Fe=鉄〕の
 基本組成を持つ、酸化鉄を材料とする永久磁石。
 磁気特性は希土類磁石やアルニコ磁石に及ばないが安価で生産量は最も多い。
 フォトエッチング  写真原版を使って行う精密加工法。加工したい材料表面に感光樹脂を塗布し、
 写真原版を通した光で露光する。
 現像すると原版のパターンの形に感光樹脂が表面に残る。
 その後エッチング処理を行うと表面がパターン通りに腐食、加工される。
 深絞り加工  側壁が周囲からの流入によって形成される成形法。
 板厚の減少を伴わず非常に深い成形ができるのが特徴。
 ステンレス製のシンクや、薬莢などの成形に用いられる加工法。
 不動態  亜鉛や鉄などのイオン化傾向の大きな金属は、塩酸などの溶液に浸すとイオン
 となって溶液中に溶け出す。しかし、表面に酸化物被膜が形成されると、亜鉛や
 鉄は溶液に溶けなくなる。このように本来イオンになりやすい金属が貴金属に似た
 性質を示す状態を不動態という。
 鉄にクロムを添加すると鉄の表面にクロム酸化物の被膜ができて不動態となる。
 これを利用した鋼材がステンレス鋼で非常に耐食性に優れた材料です。
 フラックス  ハンダ付けを行う際に、加熱の前に接合部に塗布するもの。
 フラックスには接合面の酸化物や汚れを除き、加熱中の酸化を防止する働きが
 ある。さらに溶けたハンダの表面張力を下げ、ハンダの接合部に対するぬれを
 良くする効果がある。
 フラックスは有機系と無機系に大別できる。無機系のフラックスとしては塩酸、
 塩化亜鉛、塩化アンモニウムなどが使われる。
 ホーニング加工  ホーン仕上げともいう。主として精密仕上げに用いる研削法。
 円柱状の回転工具側面に直方体の砥石を数個取り付けたホーンと呼ぶ工具を
 用いて穴の内面を精密にみがく。
 砥石とワークは面接触させ、一定の荷重を加えることにより切れ込みを与える。
 ホーンの代わりに研削材の混ざった液体を吹き付けてみがく液体ホーニングという
 方法もある。
 ポリッシャー  遊離砥粒をワークに押し付ける工具。
 弾性があるものを材質に利用し砥粒の機械的除去作用を軽減する。