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用 語 解 説 参 考
  
 耐火物  耐火物とは、耐火レンガ・耐火モルタルなど高熱作業に使われる炉のライニングや
 目地の材料のことで、ゼーゲルコーン26番(SK26・1580度)以上の耐火度を
 もったものである。炭素質耐火物・粘土質耐火物・マグネシア質耐火物・マグネシア
 クロム質耐火物・高アルミナ質耐火物などが使われている。
 ダイキャスト  溶湯高い圧力で金型に注入する鋳造法。
 成形精度が高く、しかも量産に適する。
 ダイキャストマシンには、溶湯の保温炉を機械内におくホットチェンバー式と、
 保温炉を別置きにしたコールドチェンバー式がある。
 耐熱鋼  鉄鋼は高温では極めて酸化しやすく、引張り強さや硬さが減少し、その上組織も
 不安定になる。そこで炭素鋼に多くのクロムやニッケルなどを加えて高温で酸化
 しにくくし機械的性質を改善した物が耐熱鋼である。耐熱鋼にはマルテンサイト系・
 オーステナイト系などがある。
 耐摩耗性  機械には歯車や軸受けなどのように二つの部品が接触しながら運動する物が多く、
 摩耗によって精度が低下したり破壊したりする。この様な摩耗現象は、材料の性質に
 よるだけでなく接触する相手材料の性質によっても変化する。歯車の歯面の摩耗は
 荷重が繰り返し作用する結果として、疲れ破壊から起こり軸受けの摩耗は、摩擦熱
 から焼き付きの現象となって現れることもある。
 脱酸  鉄の精錬は、酸化鉄をいったん炭素によって還元するため、銑鉄中には炭素が多く
 含まれている。炭素量が多いと鋼はもろいため、転炉内に酸素を吹き込み、
 銑鉄中の炭素と反応させてCOの形にして炭素を取り除く。
 このとき酸素が溶鋼中に少し残るためアルミニウムなどを添加して酸素を除去する。
 これを脱酸と呼ぶ。
 脱炭  酸素雰囲気で鉄を加熱して酸化させたときに、材料内の炭素含有量が少なくなる
 現象。酸素の進入する速度(酸化速度)が、炭素が外側に拡散する速度よりも
 小さいときに起こる。逆に、酸化速度が大きいときはスケールが生成する。
 脱炭層は焼き入れを施しても十分に硬化しない。
 炭酸ガスアーク溶接  炭酸ガスアーク溶接は、シールドガスに炭酸ガス、または炭酸ガスを主とする
 混合ガスを用いる方法で、炭酸ガスが安価なので経済的である。
 比較的薄い板の溶接では、経済的に有利で全姿勢に適用され、アークの状態の
 見えることが大きな特徴であるが、サブマージアーク溶接に比べて、
 厚板の溶接では能率的に劣りまたスパッタの発生が多くビードの外観もわるい。
 炭素鋼  一般的な機械部品に用いられる鋼材で、JIS(日本工業規格)ではSCと表される。
 炭素の添加量が0.45%の場合は、「S45C」と表記される。一般建築物の骨格や
 橋梁などの大型構造材に適用される一般構造用炭素鋼のSSは、低温脆性の
 原因となるリン、溶接強さを下げる硫黄に比べて成分範囲が規定されている。

 これに対し機械構造材向けのSCは、いっそう厳密に各成分範囲が規定されている。
 成分範囲が規定されている元素は、炭素・珪素・マンガン・リン・硫黄である。
 例えばS30Cは、炭素0.27〜0.33%、珪素0.15〜0.35%、マンガン0.60〜0.90%、
 リン0.03%以下、硫黄0.035%以下と規定されている。成分範囲の規定によって、
 焼き入れ熱処理の効果を高めている。
 窒化ケイ素  窒化ケイ素は、耐熱性と靱性などの機械的性質のバランスに優れた、信頼性の高い
 構造用エンジニアリングセラミックス。この結果、自動車の各部品に採用されている
 構造用の大部分が窒化ケイ素である。
 鋳鉄  <普通鋳鉄>
 最も多く採用されている普通鋳鉄は、JISではその色から「ねずみ鋳鉄」と表記され
 ている。また鋳鉄中に分散する炭素粒子(黒鉛)の形が三日月状であることから
 「片状黒鉛鋳鉄」とも呼ばれている。「普通鋳鉄」という名称は特別な合金元素を
 添加していないことを表している。

 <球状黒鉛鋳鉄>
 鋳鉄組織の中に析出している黒鉛の形状が球状であることから、球状黒鉛鋳鉄と
 呼ばれている。普通鋳鉄の組織では黒鉛粒子は三日月形状であるため黒鉛先端が
 尖っていて、応力が掛かると応力集中しやすくクラックが入りやすい。このため
 普通鋳鉄は大きな塑性変形に弱い。これに対して黒鉛が球状の球状黒鉛鋳鉄は
 応力集中が起きにくく、ある程度の塑性変形に対応出来る。
 このため「ダクタイル鋳鉄」とも呼ばれている。
 超硬合金  超硬合金には、炭化物の組み合わせによってWC−Co系、WC−TiC−Co系の
 合金があり、耐摩耗性に優れ1000度くらいの高温でも硬さの低下がすくないなどの
 特徴があり、切削工具や耐摩耗工具などに使われている。
 調質鋼  結晶粒子を微細にして材質を調整し、靱性などを向上させた鋼。
 焼き入れや焼き鈍しなどの熱的操作によるものを熱調質、機械的操作によるものを
 機械的調質という。
 疲れ  電車や自動車の車軸などは回転につれて、絶えず方向の変わる荷重を繰り返し
 受けている。この場合、その金属材料は荷重から計算した応力よりも小さな応力で
 破壊することがある。このような現象を疲れ破壊という。
 低温ぜい性  炭素鋼を常温以下の温度で使用すると、衝撃値が急激に低下してもろくなる。
 この現象を低温ぜい性という。
 転位  一般に金属は構成原子が三次元的に規則正しく並んでいる。
 この三次元配列が乱れると、乱れた部分と乱れていない部分の境界は線状になる。
 この境界を転位とよぶ。金属の塑性変形は転位の動きによるものである。
 また転位が互いに衝突すると動きにくくなり、加工硬化を起こす。
 転位は金属の機械的性質を左右する重要な因子の一つである。
 電解研磨  電気分解の時、陽極の金属が溶解する現象を利用した研磨方法。
 機械的な研磨がしにくい、複雑な形状の部品やアルミニウムなどの
 柔らかい金属を研磨するのに適している。
 電子ビーム溶接  タングステンなどの高融点金属を加熱して、発生させた熱電子に50〜100kVの
 高電圧をかけて加速し、ワークに衝突させる。このときに発生する熱エネルギーで
 行う溶接。溶け込みの幅が狭く、深いことが特徴で、溶接としては最も精密な接合が
 出来る。一般に真空中で行う必要がある。
 電着砥石  砥粒を工具の表面に保持しながら、ニッケルメッキを施し砥粒を機械的に
 固定したもの。輪郭加工工具の様な複雑な形状にも砥粒を固定させることが出来、
 工具再生コストが安くすむ。砥石車に砥粒を電着した電着砥石は、砥粒突き出し量
 が大きく、切れ味が鋭いのが特徴。
 電鋳  電気分解による電解液の中に、水溶液状の金属を原型に電着させ原型と同じ型を
 精密に複製する方法。電着を2回繰り返して雄型からは雄型、雌型からは雌型を
 つくるのが一般的。電気メッキ異なり原型に金属が固着しては困るので、
 原型に予めグラファイト粉を塗布するか、ヨウ化銀の薄膜を形成しておく。
 特殊黄銅  黄銅に、マンガン・錫・鉛などを添加して機械的性質、耐食性などを改善したものが
 特殊黄銅である。快削黄銅・ネーバル黄銅、高力黄銅・Al黄銅など。